nacarの独り言

マイクロマウス作ってるらしいです

初心者向け・最低限TeXが使えるようになる話

久しぶりのブログ更新です。

 

今日はマウス界隈向けではなく、むしろ学部の友人向けの記事です。

 

僕が所属している学科では2年時に訪れる謎の手書き実験レポート地獄を経て、3年時ではパソコンを使ったレポート作成を行います。

 

そんな中、多くの人はWordを使っていると思います。

いいですよね、Word。使い慣れてるしね。

 

ただ美しい文書作れるらしいしかっこつけてTeX使ってみませんか?ってお話です。

せっかく理系大学生だし触ってみてもいいのでは、と思います。

 

はじめての方へ - TeX WikiTeXはいいぞ~って話が書いてあるのでTeXって何?って方は読んでみるといいと思います。

 

個人的には図番号とか表番号を自分で管理しなくていいことと、図を”いい感じに適当に”張り付けてくれるのがメリットだと思ってます。

それとなんだかんだ慣れると数式を入力するのがWordより楽です。(個人的には)

 

では導入方法と使い方を書いていきます。

※書いてる本人が最低限TeX使えてるだけなので間違いやおかしいところが多々あると思いますが、優しいく広い心で見守って頂ければと思います。(特に強い方々は)

こんな初心者のブログ見るよりはTeX Wikiiを見たほうが有意義な気がするのでそれは伝えておきます

今回はTeXstudioをエディタとしてpLaTeX(?)を使った方法について書いていきます。

  • TeX Liveのダウンロード

 このサイトよりTeX Liveのダウンロードをしましょう。

2時間ほど時間がかかるので暇なときにやっておくといいと思います。

Tex LiveをダウンロードするとTeXWorksというエディタが標準で入っています。

これでもTeXは使えますのでTeXstudioインストールしたくないよ、って方はこちらを使いましょう。(←問題なく使えるけどTeXstudioの方が個人的にはオススメ)

  • TeXstudioをインストールと設定

ここを参考にTeXstudioのインストールを行います。

インストールが終わったら起動し、上部のバーの中にあるオプションから

  オプション→TeXstudioの設定

を開き、設定を行っていきます。

設定はここを参考に行います。

自分はコマンドの設定の一番上のLaTeXの部分は

platex.exe -synctex=1 -interaction=nonstopmode %.tex

にしています。

多分これをやらないと以下で提示する文章のコンパイルができません。

これ以外はTeXWiki通りです。

 

マストで設定しないといけないのが「コマンド」と「ビルド」、お好みで「一般」と「エディタ」でしょうか。他のはよくわからんす。

設定するとこんな感じ。

f:id:kt33-JASALMA:20180516143826j:plain

f:id:kt33-JASALMA:20180516143837j:plain

f:id:kt33-JASALMA:20180516143845j:plain

簡単ですね!

これで導入と設定は終わりです!

 

ここからは書き方について説明していきます。

といってもほとんどおまじない的な感じで書くので頑張って解読してください

 

 書き方とかは全部TeXで書いてあります。

これを上記の設定をしたTeXstudioにコピペしてコンパイルしてもらえば何となく理解して使えるようになると思います。

 

 

\documentclass[11pt,a4paper]{jsarticle}

\usepackage{booktabs}
\usepackage{multirow}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{float}
\usepackage{url}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{array}
\usepackage{plistings}
\usepackage[top=35truemm,bottom=30truemm,left=30truemm,right=30truemm]{geometry}

 

\begin{document}
\section{目的}
ここに目的を書くよ

\section{原理}
原理はこんな感じです。
改行しても改行されませんね。こんな風にたくさん書いたり、変なところで改行
しても出力は問題
なく行われているのがわかると思います。

こんな風に1行スペースを開けると改行されて先頭が1文字分下がります。
\section{実験器具}
\begin{itemize}
\item 実験器具1
\item はんだごて
\item こんな感じです
\end{itemize}

\section{方法}
\subsection{画像の貼り方}
ここでは画像の貼り方の説明します。
画像ファイル(ここではtest.JPG)は、今書いてるTeXファイルと同じフォルダ内に置かないとエラーになるので気を付けてください。
\begin{figure}[htbp]
\centering
\includegraphics[width=13cm]{test.JPG}
\caption{Texstudio}
\end{figure}

\begin{figure}[htbp]
\centering
\includegraphics[width=5cm]{test.JPG}
\caption{名前を書くよ}
\end{figure}
画僧の貼り方はいろいろなやり方があるみたいですが自分はこれしか知りません。
captionのところに名前を付けてあげれば図1、とかは勝手に番号振ってくれます。
widthの値を変えると大きさが変わります。
[htpb]はおまじないでいいと思います。気になる方は調べてみてください。

\subsection{数式の書き方}
書くの遅くね?って気がするけど数式系のお話です。
文章のなかで数式等を書く場合にはドルマークでサンドウィッチします。
例えば$y=ax+b$みたいな感じですね。何も書かないとy=ax+bみないな感じ。
文字のフォントが違うのがわかるでしょう。
そんな感じで行を変えて真ん中に書くのはこれ。TeXstudioだとcnrl+shift+Nで出てきます。
\begin{equation}\label{key}
y=ax+b
\end{equation}
番号をつけない数式はこれ
\[
y=ax+b
\]
その他$\sum$とか$\lim$とか$\int_{t=0}^{t=\infty}$とか$\pi$とかは各々必要な時に調べてみてください。
\section{結果}
次に表の書き方についてまとめます。
以下のような書き方で表が作成できます。
% Table generated by Excel2LaTeX from sheet 'Sheet1'
\begin{table}[htbp]
\centering
\caption{ここに名前を書くよ}
\begin{tabular}{ccc}
\toprule
\multicolumn{1}{l}{時間} & \multicolumn{1}{l}{温度} & \multicolumn{1}{l}{制御量} \\
\midrule
0 & 23 & \\
0.5 & 23 & 3.2 \\
1 & 23 & 12.4 \\
1.5 & 23 & 21.8 \\
2 & 23 & 30.5 \\
2.5 & 25 & 36.1 \\
3 & 29 & 37.3 \\
3.5 & 35 & 34.2 \\
4 & 42 & 29.2 \\
4.5 & 46 & 26.1 \\
5 & 48 & 25.4 \\
\bottomrule
\end{tabular}%
\label{tab:addlabel}%
\end{table}%
ただ、これを書くのはめんどくさいですよね?

なのでみんな大好きExcelを使います。
そこで以下のサイトを参考に、アドインをExcelに追加します。

\url{http://mac-physics.ldblog.jp/archives/51933868.html}

Excelで数字や文字を記入し、罫線等の設定を行った後、導入したアドインを使うと簡単に上のようなものを作成してくれます。
これはすごい便利なので是非活用しよう!。

\section{考察}
もう特に書くことないかな


\begin{thebibliography}{99}
\item 誰か著,TeXはいいぞ
\item \url{https://texwiki.texjp.org/},TeX Wiki
\end{thebibliography}

\end{document}

f:id:kt33-JASALMA:20180517101407j:plain

f:id:kt33-JASALMA:20180517101431j:plain

f:id:kt33-JASALMA:20180517101441j:plain

 

最後に少しだけ説明して終わります。

1行目は"jsarticle"というドキュメントクラスを使うよ。文字の大きさは11ptですよ。っていうおまじないみたいなもんです。

 

次のuserpackageは××って機能を使います、って宣言みたいなものです。

例えばURLをキレイに貼れるようにしたり、プログラム部分を枠で囲んでみたり、余白を調整してみたり・・・

 

文章を書く時には

   \begin{document}

   ここが出力される部分

   \end{document}

 こんな感じです。

この外の領域に書くと出力されない(エラーになる?)ので気を付けましょう。

 

その他は何とかわかると思いますので各々頑張ってください。

 

 何かわからないことやこんな機能無いの?と思ったらググってみると色々出てくると思いますので参考にしてみてください。

 

自分で読んでても読みにくい文章をここまで読んでいただきありがとうございました。

では。

 

※注意

上記の方法だと”参考文献”に番号が振られません。